このブログに辿り着いたあなたは、
子育て中だったり、
子どもに関わるお仕事をされている方だと思います。
毎日、おつかれさまです!
きっとみなさんも、
同じようなことを考えているのかな、と思いながら、これを書いています。
ひとりの母親として、教育者として、私には常日頃忘れないようにしていることがあります。
それは、
子育ては、自分が育てられたようにする
(してしまう)もの。
教育も、自分が受けてきたようにする
(してしまう)もの。
ということ。
そのまま、何も変えようとしなければ、
自分が20年、30年前に育てられたようにしてしまうのが、
子育てと教育です。
そしてその20年前の子育てと教育で育った子どもが、
大人になった20年後の世の中で、“活躍”しなければなりません。
だからこそ、自分自身がどう育てられてきたか。
どんな教育を受けて、どんなことを「普通」「標準」として生きてきたか。
まずはそれに気づくところから、自分を理解するところから、始まるのかな、と思います。
私がそう思うようになったのは、留学した時です。
留学出発当日のバス停で母と弟と
住み慣れた日本を出て、アメリカの田舎町に行った時、
私はその町で、とてもとても珍しい、アジア人でした。
見渡す限りの荒野
珍しすぎて、スーパー(Walmart)で、おじいさんが私を見るなり目を見開いて足を止めて、通り過ぎるまでじーっと見とれてしまうほど…
だから、学校で知り合った人にはよく質問されました。
「日本ってどんなところ?」「学校はどんな感じ?」「YuYu Hakushoって、日本でも人気?」
人生で海を見たことがない。という子がたくさんいましたが、
日本のアニメや漫画は大人気で、私よりはるかに詳しい子が多かった。
フランス系アメリカ人の子と少し仲良くなったら、ある日彼女は私の目をじっと覗き込んで、
「それで、あなたって、どんな人?」
真剣な眼差しに、あぁ、こういう質問をストレートにできるのは、良いなぁ。と思いながらも、
その返答に、とても困ったのを覚えています。
私にとっては、日本も、日本の学校も、自分自身も、
ごく当たり前の、標準的な平凡なものだと思っていたから、他の国や教育システムや一般的なアメリカ人をよく知らない私は、困りました。
そこで、自分って何かな??と疑問を持つことになります。
日本で教育を受けて、大学では英語と教育学の授業を取っていた私は、留学先の学校でも教育学を専攻しました。
将来、教員を目指すアメリカ人と一緒に肩を並べて、
アメリカの教育史や政府の教育方針、
多様な学習方法について学んだり、
小中高校すべてに教育実習に行ったり、
今思えばとても貴重な経験でした。
当時は、No Child Left Behind法(どの子も置き去りにしない法)が制定されてすぐの頃で、
アメリカの地域による経済格差、教育格差、貧困について考えさせられ、
テレビ等で知っているLAやNYのショービジネスの世界とは全く異なる、
アメリカ現地の日常を知りました。
渡米してすぐの頃は、友人の家にホームステイしていて、
そこには5歳の男の子がいました。
そこで、アメリカ人がアメリカ人に育っていく様を、
間近で目にする訳です。
一緒に暮らしていると、
日本の子育ての基準と、
アメリカのそれが、
大きく異なることに気が付きました。
アメリカといっても広いし、
地域も文化も人種も宗教、各家庭によっても異なるので一概には言えませんが、
アメリカのメディア、映画、人々の会話、リアクション、それらを総合して、
やっぱり「アメリカの子育て」というものがあり、それが私の中に形成されていきました。
長くなるので、
続きは、次の投稿で!
Reference:
The past is present: The impact of your childhood experiences on how you parent today. (2016, April 29). https://www.zerotothree.org/resource/the-past-is-present-the-impact-of-your-childhood-experiences-on-how-you-parent-today/